スノーピークの焚き火台、初めて見たのは1999年、南伊豆・小浦の堤防近くの駐車場。かなり年配の先達がワゴン車の後部ハッチを海側に開いて、逆四角錐のひどく汚れた風の何かで薪を焚いていた。時折、爆ぜ飛ぶ子炎、明々として揺らめく火踊は、とっぷりと暮れた闇にざわめく波の音と相まってどことなく寂しく、孤高な余韻を醸していた。
IMG_3673
しばらくの後、アウトドアショップでスノーピークの焚き火台を知った・・・あの人はこれを使っていたのか・・・と、ただただ簡素でありながら強靭なそれの使いこなされ手練れた感じにあこがれたものだ。・・・我が家のそれも同じ風体になってきた。
IMG_6780
焚き火は灯りであり、暖であり、景色である。と同時に食のメインテーブルでもある。零れ落ちる肉汁、振り塩、そして長時間の灼熱、酷使に耐えながら、20年に近くになってもまだまだその強靭さは衰えず、相変わらずの使いがっての良さはスノーピークの焚き火台の凄さだと感心感謝し使っている。良いものは永く付き合い愛着するのだ。
IMG_7203