宿から天神様へは近道の階段を通り坂を下って10分程度、夕方の冷え始めた空気が気持ちいい。コロナで夕方、外国人の観光客もおらず太宰府天満宮は貸し切り状態。人気のモダンなスタバもさらにゆったりな雰囲気
さてさて、夕食は・・・宿の食事も美味しいことは間違いないだろうが、やはり関東から来た人間にとって九州の食は憧れ、どこか良い食事処は無い物だろうかとググると★ほぼ満点の「いの吉」がヒットした。みれば魚も肉も美味いと高評価。坂を下る前にさっそく予約をいれた。天満宮の山門からそれて南に下るとあった「いの吉」・・・と思いきや、こちらは鮮魚「いの吉」で魚屋さん。姉妹店とのこと中を覗くと・・・鯛、鰆、特大スズキ、太刀魚等々、1本物の魚が並ぶ。これだけの鮮魚を扱っている店はそうそうない。帰りがけにまた寄ることになったのだが・・・さらにビックリがあった。
さかなやさんで「飯屋 いの吉」の場所を確認して向かう。期待しちゃうよなぁ・・・大きな駐車場を前に、おしゃれにセンス良くそのお店はあった。まだ新しそう。
予約は18:00からだったが17:30にお伺いした。店内には既に宴会のお客様がおられ、料理を見る限りでは始まったばかりのようだが宴はたけなわな感じ。一人カウンター席に案内されしっぽりと夕食を始めた。ビールをたのみお通しのバイ貝を頂く。
お刺身を頼んだところ、1人前とは書いてあるが一人では多すぎるだろうと言うことでハーフにしてもらった。
ハーフなので派手な盛り方は出来ないが、一見、あっ、これ違う・・・であった。、色々な理由から私は外ではめったに鯛は食べないのだけれど・・・ここのそれはそれを許さない雰囲気。食べればやっぱりこれは旨い、絞めてから時間が経っていない強い弾力のある身と噛むと少し抵抗して旨味をぎゅっと絞り出す皮目のうまさ・・・鯛独特の香りがほんの少し残って消える。。さらに、九州の甘い醤油はあまり好きではなかったが、ここの醤油が美味いのか、魚が旨いのか、うまいのだ・・・・うまいうまいばかりになってしまうが本当にうまいのだよこれが・・・
ご飯の代わりのつもりでがめ煮を頼んだ、こちらも量が多いとのことでハーフ、ああ・・・これは全国共通なのだろうか?やはり懐かしい味、里芋、大根、ごぼう、シイタケ・・・ほっこり暖かくてこれまた良い。
最後は大きな太刀魚の唐揚げ、これもハーフにしてもらった。品書きのお勧め欄に太い太刀魚と書いてあったが確かにこれは太い。パリッと揚げたての皮が芳ばしくて笑ってしまう。ただ、太い骨が邪魔になる・・・が、よく考えれば三枚おろしした身を小さくして揚げてしまったらこのフワフワの溶けるような食感は無くなってしまうだろう。よく考えているなぁ・・・さすが。
お客様はどんどん増えてほぼ満席、それに加え離れも有るらしい。おそらくほとんどが地元の方々であろう・・・。超人気店なことは間違いない。鮮魚店でも言われたが、予約が無ければ入れないお店の様だ。
で、ビール2杯飲んでお会計は・・・なんと¥2780・・・えーーーーっ・・いいんですか?と思わず聞いてしまった。・・・その時、レジ横のあるものに目が行った。
・・・それはカラスミ・・・先週、練馬の魚屋「旬」で買おうと思ったのだが、大きさの割に高かったので躊躇して買わなかった。で、購入できるのか店長さんにお聞きしたところ、鮮魚店で購入できるとのお話、では明日の朝会に行こうと思い、店を出た。たまたま鮮魚「いの吉」は閉店準備中、なんとなく、明日の開店時間を尋ねると、えーっ明日は水曜日でお休みですって・・・あれまー。でもお店の方が店長さんに連絡してくれて特別に購入させていただいた。お店ではさらっと何も無しで置いてあるが東京まで持って帰るので真空パックしてもらうことに・・・その間、冷蔵陳列棚をみると、何やら大きな肉の塊・・・もしやそれは・・・そう、生のクジラ肉、ミンククジラ。えーっ。そういえば居酒屋で大きな皿盛りに赤い肉をちらっと見たことを思い出した・・・喰いて―・・でもそれは次回に取っておこう。
居酒屋も鮮魚店も訪問する価値は無限大の美味しいお店でした。ご馳走様。